訃報

1月29日に、Music bar「Donちゃん」のマスターが旅立たれました。


マスターは「お父ちゃん」と呼ばれていて
その通り、いろんな人の音楽と気持ちを見つめてくれてた
数知れず、様々な人のお父ちゃんです。



私は、26のときベースの田村さんに
バンドメンバーと一緒に連れて行ってもらい
はじめて音楽の「セッション」というものを知って
その熱気と歌う楽しさに夢中になりました。
はじめは操ちゃんという、超絶歌の上手い女の子と一緒に歌ってましたが
Donちゃんでいろんな出会いがあり
そのうち自分がボーカルとして活動するようになりました。
お見舞いに行ったときに、はじめて来た頃のことを話してくれて
「でも自分、あの子がいたから負けたくなくて ここまでがんばれたんじゃね」
と言われ、驚きました。
元気づけたくてお見舞いに行った日も
結局 わたしがお父ちゃんのおかげで自分を振り返って、
元気づけれらて帰ったという。



シロ―さんにお父ちゃんいなくなって、さみしいねとメールすると
「おみゃーえかったのーDonちゃんにいっていろんな人と出会ったのー」
と、返ってきました。
シロ―さんはお父ちゃんの前で大泣きしているのに
いつも上着をわすれてごめんといって謝っていました。
お通夜の後なのにちょっと吹き出してしまい
いつもお父ちゃんの周りには音楽と、なんとも大らかな人たちが居て、そこが私は大好きです。



夜だけの、お店にいるたった数時間がきっかけで
いったいどれだけたくさんの人に、おとうちゃんのおかげで出会えた。
何1つ恩返しできなかったです。
お父ちゃんありがとうと言ったけれど
何を言っても、ただ煙草を吸って笑顔で手を振ってくれてるような気がしました。