音楽と友人。

社交的に見ていただけることが多いけど、はっきりいって私は友人が少ないです。
でも、私の周りにも同じことを言う人が結構いる。
少ないっていうのも、1人とか2人で、もう全く余力の無い状態なのか、
それともなんとなく2桁はいるのに
それでもその人感覚では少ないのか、意識の差なのでわからないけど…


大したもの作れはしないけど、いつも何かを創り出したい欲が幼少からあり
大人しいけど我が強くて甘やかされてどうしようもなく
やり場がない気持ちが周りの誰をも大事にできなかった。


それでも大人になり、一人暮らしをして知らない地で生活をして、
やっと友人がいることの嬉しさや有り難さが身にしみた。あまりに遅い。
丁度そんな時期に初めてバンドを一緒にやってくれたドラマーと、
当時は彼氏だったそのメンバーの旦那様(またもや素敵なドラマー)に
むしょうに会いたくなって、土曜日に会いに行った。
今では2人の間に産まれた女の子の天使ちゃんもいる。
会いにいく前の日にギターの男の子から電話があったりして、
例え それがただの連絡事項だったとしても なんだか縁を感じずにはいられない。


一緒に音楽をした仲間と、あの時間。
スタジオ25のスカートで上がり降りしにくすぎる狭い階段やタバコくささ。
練習後の何話したかは覚えてない打ち合わせと終わらないメンバー探し。
せつなくて、くすぐったくて、喉から何が出てきそうな程うれしくって、
聞いても聞いても出来なくって、それでも必要とされたくて必死だった。


時間が経てば経つほど、あの何年かがどんなに貴重な時間だったのかって思う。
はじめてのバンドメンバーが、自分の中の友人の有り難さに心底気づけた一番古い記憶。
それがなんと20代中盤。
たぶん あまりに遅い青春だったのかも。
友達はいつもそばにいてくれたのに。
音楽を介してはじめて気づいたような気持ちがしている。
また会いたくなったら、会いに行かなくちゃ。
土曜日はありがとう。
また会いにいくね。